先週、数時間かけてシャフトを取り外し、シールを確認してホイールスタッドを取り付けることにしました。

前回アップした記事にいくつか間違いや説明漏れがありましたので、ここでご説明します。

まずホイールマウント面の間の距離を記載していませんでしたが、147センチです。これはまったくの偶然ですが staff  7月 29th, 2013    カテゴリ: ブログ

Trail Gearのサムライアクスルハウジング という商品があります。これはジムニーに適したサイズです。ハウジングはとても頑丈で、スズキ用よりもずっと大きなアクスルシャフトがセットとなっており、さらに永久保証がついてきます。メーカーは中古のハイラックスのアクスルハウジングを見つけてその部品を使えば良いと考えているようですが、日本ではそう簡単に見つかりませんよね。それでも解決策はあります。

少し長くなりますが最後にいいお知らせもありますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

我が社にもこちらの商品の在庫があって、ディスクブレーキが使えるんじゃないかと言ってくださったお客様がいらしたので、早速これを使って組み立てを試してみることにしました。

まず私はハウジングをひとつ取り出し、これから作業にするにあたってボディに錆び止めのコーティングをしました。日本ではなんでもすぐに錆びてしまいますからね。

次に私は以下の商品をトヨタから取り寄せました。

2 x 97144-06308 ベアリング(リアアクスルシャフト用)
2 x 42423-20010 リアアクスルベアリングリテーナー
2 x 90520-36045 スナップリング
2 x 90310-50039 オイルシール
2 x 90301-88077 Oリング
2 x 90313-48005 オイルシール

どうやら90313-48005 オイルシールについては部品を間違えたようです。あとでもう少し詳しく説明します。

次にTrail gearのディスクブレーキキットとTrail Gearのベアリングポケットセットを取り寄せ、組み立て開始です。

まず最初に説明しておきますと今回の作業はほとんどがプレスフィットです。ベアリングをポケットに差し込むのに、ベアリングを丁寧にハンドトーチバーナーで温めました。ショッププレスを使うよりもそのほうが良いと思います。ベアリングを手で持てなくなるギリギリくらいまで熱くします。これでベアリングはポケットにうまく入ります。

シールをアクスルハウジングの先に取り付けたら、平らな木片とゴムのハンマーを使って打ち込みました。でも大きなソケットやちょうど良いシールドライバーがあれば、それでもできます。

次に20トンのショッププレスを使ってベアリングポケットと前述のスペーサーを取り付けました。これは、シャフトをハウジングに取り付ける前にシールと一緒にアクスルシャフトにプレスする必要があります。この時点で私はまず一つ目の間違いを犯していました。シャフトをハウジングに取り付ける前にホイールボルトをフランジに取り付けなかったのです。だから明日、シャフトを一旦取り外して正しいホイールボルトをフランジに取り付けようと思います。

さらに私が購入したシール(画像3の右側、作業台においてあるのがそれです)が間違った部品だったようです。次回は90313-48001 を試してみようと思います。

シャフトをハウジングに滑らせます。手でも十分きつく締められます。まだレンチは必要ありません。

ここでお話ししておきますが、今回ハウジングの組み立てにディファレンシャルをまったく使いませんでした。このハウジングはハイラックス8インチタイプのローピニオンディファレンシャル用に作られています。これは1979~1990年初期のハイラックスリアハウジングに使われているものと同じディファレンシャルです。プラドの70や90にも使われています。もしトヨタのディファレンシャルロックのついたプラドが見つかるならそのロック構造も使えるでしょうが、ハウジングを少し削らなければなりません。私自身それをしたことがありますが、そんなに難しいものではありません。

先程ローピニオンといったのは、これがハイピニオンディファレンシャルではないというだけのことです。実際にローだという訳ではなくただハイピニオンタイプよりも低いということです。

シャフトとベアリングポケット(正式な名称はベアリングリテイナーです)が正しい位置についたので、今度はディスクブレーキのキャリパーブラケットにボルトオンします。Trail gearのキットはワッシャーがついていないのですが、ワッシャーは必ずいるだろうと思い用意しておきました。

一旦キャリパーブラケットとベアリングポケットのボルトを締めてキャリパーを取り付けました。一点厄介なのは、Trail Gearのキャリパーがいずれも3/8インチの六角ボルトを使っていることでした。本当はメタリックのハードウェアを使いたいとは思っていたんですけどね。

さあこれでJimny 用のリアアクスルハウジングとディスクブレーキが付きました。

いくつか残念な点があります。
1. ハウジングにはパーキングブレーキがない
車検に通るためには何か対策を考えなければなりません。ハイドロタイプのブレーキロックもひとつのアイデアかとは思います。
2. 適合するディファレンシャルを見つけなければならない
3. 3/8六角レンチを買わなければならない

ここからはもっと残念な点です。
1. 我が社にはこのハウジングがあと2個残っています。
昨年購入して日本に仕入れましたが、そのときは円レートが1ドル80円でした。今それが100円以上になっています。
2. これを購入して以来、Trail Gear社は二度の価格値上げをしました。
3. 大きくて重いので送料が高くつきます。
これらの点をすべて加味して、今在庫がある分については据え置き価格で販売します。でも次回からはもっと高くなります。今よりかなり値上げします。

ここで朗報です。次にハウジングとブレーキキットをご購入の方にはもれなく、私が今回組み立てに使ったトヨタの部品すべてを無料にておつけします。先着一名様限定ですので、お急ぎください!

最後までお読みいただきありがとうございます。この機会にぜひご検討ください。

Trail Gearリアディスクブレーキキット

staff  7月 22nd, 2013    カテゴリ: ブログ

staff  7月 12th, 2013    カテゴリ: ブログ